ピアノで親指と小指を打鍵するコツ

ピアノで親指の音を小さくきれいに&小指の音を大きくきれいに弾く方法

ピアノで親指と小指で弾くコツのイメージ画像

  • 親指の音が大きくてにごってしまう。音を他の指の音に合わせて小さくしたいけどうまくできない。
  • 小指の音が小さくて響かない。他の指の音に合わせて音量を大きくしようとすると腕で弾いてしまって音が割れてしまう。

・・・これらは、多くのピアノ学習者が初期の頃にぶつかる大きな壁です。

先生から「親指の音を小さくして」「小指の音をもっと出して」などと言われても、やれと言われてすぐにできるなら苦労はありません。

実は、親指や小指の音量が安定しない問題は、ある2つのポイントをおさえることができれば、ほとんど解決します。

ざっくり言えば、「鍵盤に指が触れるタイミング」と「指の形」です。

以上の2つのポイントについて、写真でイメージをつかみながら詳しく見ていきましょう!

ピアノの親指や小指の音がにごる原因は大きく分けて2つ

親指や小指の音量を安定させるための弾き方を身につけるために、まずは親指・小指で思った通りの音が出せない原因について理解を深めておきましょう。

親指と小指の音量が安定しない主な原因は、以下の2点に集約されます。

  • 弾く直前に指と鍵盤が離れていること
  • 鍵盤を弾くための指の形になっていないこと

弾く直前に指と鍵盤が離れていること

まず、鍵盤を弾く直前に、指と鍵盤の距離が離れていると、音が大きくなってしまいます。それだけでなく、音がにごってしまう可能性が高くなります。

裏を返せば、鍵盤を押す(=打鍵する)前に指を鍵盤に触れるようにすれば、音量が安定して音質もクリアになる、ということです。

実は、ピアノ学習者は初期のうちから、「打鍵する前に指を鍵盤に触れるようにすること」を習慣として身につけておくことがとてもとても大事なのです。

これは、親指や小指に限った話ではありません。5本のすべての指で意識する必要があります。

打鍵する前に指を鍵盤に触れておくためには、前の音から次の音へと手や指を移動しながら弾いていたのでは間に合いません。

移動しながら打鍵するのではなく、音を出し終わったら次の音へサッと移動してから打鍵することを意識することが肝要です。

鍵盤を弾くための指の形になっていないこと

続いて、指の形が鍵盤を弾くのに適した形になっていないと、思い通りの音を出すことができません。

鍵盤を弾くのに適した指の形とは、俗に「アーチ型」と呼ばれます。後ほど写真で形を確認しますが、ここではトンネルのような半円の形をイメージしておいてください。

この、「指をアーチ状にして弾くこと」は、ピアノ学習者であれば真っ先に身につけておきたい習慣のひとつです。

親指や小指の音が安定しない方は、ぜひご自身の指がきちんとアーチ型を描いているか、指先が伸びきったりしていないか確認してみてください。

親指でピアノの音を小さく&小指で音を大きく、きれいに演奏する方法は?

ピアノで打鍵するときの音量や音質が安定しない原因を確認したところで、続いては親指や小指の音量を安定させながらきれいに出す方法について見ていきましょう。

親指や小指を打鍵するときは、以下の2点を意識して習慣づけるようにしましょう。

  • 弾く前に指を鍵盤の上に置くこと
  • 指をアーチ状にして指先で弾くこと

弾く前に指を鍵盤の上に置くこと

第1に、親指や小指で打鍵する前に指を必ず鍵盤の上に置くようにしましょう。

以下に、打鍵をする前の指の位置の良い例と悪い例を、親指と小指でそれぞれ示しています。

それぞれ、別の指で前の音を弾いていて、これから親指もしくは小指で打鍵しようとしている場面と考えてください。

●悪い例
親指の悪い打鍵
小指の悪い打鍵

●良い例
親指の良い打鍵
小指の良い打鍵

良い例のように、打鍵する前に指を鍵盤の上に置けるようにするためには、指を先に置く!という意識を持ちながらゆっくり練習することで次第に身についていきます。

指をアーチ状にして指先で弾くこと

第2に、親指や小指もきちんと指でアーチ型をつくるようにしましょう。

この時、指先を鍵盤に広くべったりと押しつけるのではなく、指先だけを小さく当てるイメージを持つことが大切です。

こちらも、写真で良い例と悪い例を確認しておきましょう。

●悪い例
親指の悪い形

小指の悪い形

●良い例
親指の良い形

小指の良い形

まず、親指についてですが、指を真横にして鍵盤を押すと、不必要に大きくてにごった音になってしまいます。

そのため、親指を鍵盤に対して斜めに当てて、親指の外側の小さな1点で打鍵するイメージを持ちましょう。

親指をアーチ状にして打鍵する前に先に触れるようにするだけで、驚くほど音量をコントロールできるものですよ。

続いては、小指です。小指も、良くない例では指先ではなく、指の第一関節より先の面で広く打鍵してしまいやすいものです。

この時、指の形もアーチ状ではなく、直線的に伸びきってしまっている場合がほとんどです。

そこを少し意識を変えて、小指でもアーチをつくって指先の1点のみで打鍵をするようにすると、今度は力のない小指でも音量を大きくすることができるようになります。

親指の場合も小指の場合も、指でアーチ型をつくって指先の1点で打鍵する・・・これを心がけるだけで、驚くほど音量や音質が変化するものです。

すぐにでもできる意識改革ですので、できていない方は、ぜひ指をアーチ状にして打鍵してみてください。

――なお、今回は特に音が不安定になりやすい親指や小指に焦点を当てて解説しましたが、今回ご紹介したポイントは、親指以外のすべての指においても意識すべき重要なポイントです。

ぜひ打鍵をする際は、「弾く前に指を鍵盤の上に置くこと」「指をアーチ状にして指先で弾くこと」を意識し習慣づけて、音量や音質の安定を図っていきましょう!

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