日本語音名「ハニホヘトイロハ」

音名「ハニホヘトイロハ」のなぜ?ドレミファソラシドとの違いは?

音名ハニホヘトイロハのイメージ画像

「ハ」長調?「ト」音記号?なぜ音の名前に「ハニホヘトイロハ」が使われるのか?ドレミファソラシドとの違いを解説します!

音の呼び名は、「ドレミファソラシド」が一般的です。

ところが、日本の音楽シーンでは「長調」「短調」「音記号」「音記号」など、「ハニホヘトイロハ」という音の呼び名を使われる場面が少なくありません。

結論を端的に言えば、「ドレミファソラシド」はイタリア語の音の呼び方であるのに対して、「ハニホヘトイロハ」は日本語の呼び方です。

このページでは、「ハニホヘトイロハ」の正体と、「ドレミファソラシド」とどのように対応するのかをできるだけわかりやすく解説していきます!

ハニホヘトイロハの正体は?ドレミファソラシドとの違い

音楽では、高さの異なる音を複数並べて、1つの曲を作ります。この、高さが異なる各音は、「ドレミファソラシド」などの名称がつけられています。

こういった高さの異なるそれぞれの音の名前のことを「音名」と言います。音名は、その国の言語に合った形で、それぞれ独自に発展してきました。

そして、音楽の授業やソルフェージュのレッスンなどでは、音の名前を「ドレミファソラシド」と呼ぶのが一般的です。

ところが、この音名は日本独自のものではありません。「ドレミファソラシド」は、もともとイタリア語の音名なのです。

実は、日本語では歴史的に、異なる形の音名が用いられていました。それこそが、「ハニホヘトイロハ」だったのです。

つまり、「ハニホヘトイロハ」は、「ドレミファソラシド」の日本語バージョンなのです。

イタリア語音名と日本語音名

日本語音名とイタリア語音名の対応関係

続いて、日本語の音名とイタリア語の音名がどのように対応しているのかを見ていきましょう。

ドレミファソラシとハニホヘトイロの対応関係

それぞれが以上のように対応しています。この関係を、ピアノの鍵盤上で見てみましょう。

ドレミファソラシド
ハニホヘトイロハ

図からもわかるとおり、「ハ」と「ド」、「ニ」と「レ」、「ホ」と「ミ」、「ヘ」と「ファ」、「ト」と「ソ」、「イ」と「ラ」、「ロ」と「シ」がそれぞれ対応しています。

ハニホヘトイロハに変化記号がついた時の呼び方は?

最後に、日本語音名「ハニホヘトイロハ」に変化記号(=シャープ「#」やフラット「♭」のこと)がついた場合の呼び方について確認しておきましょう。

シャープ(#)には「嬰」をつける

日本語音名にシャープ(#)がつく場合、頭に「嬰(えい)」をつけます。たとえば、「ハ」に#がついたら「嬰ハ」、「ト」についたら「嬰ト」のように呼びます。

これをさらに半音上げる(=#を加える)場合、頭に「重嬰(じゅうえい)」をつけます。たとえば、「ハ」に#が2個ついたら「重嬰ハ」、「ト」についたら「重嬰ト」のように呼びます。

フラット(♭)には「変」をつける

日本語音名にフラット(♭)がつく場合、頭に「変(へん)」をつけます。たとえば、「ハ」に♭がついた「変ハ」、「ト」についたら「変ト」のように呼びます。

これをさらに半音下げる(=♭を加える)場合、頭に「重変(じゅうへん)」をつけます。たとえば、「ハ」に♭が2個ついたら「重変ハ」、「ト」についたら「重変ト」のように呼びます。

ハニホヘトイロハとドレミファソラシドを表にすると

日本語音名とイタリア語音名の対応関係や、日本語音嬰に変化記号がついた場合の名称を表にすると、以下のようになります。ご確認・ご活用ください。

ファ
嬰ハ 嬰二 嬰ホ 嬰へ 嬰ト 嬰イ 嬰ロ
♯♯ 重嬰ハ 重嬰ニ 重嬰ホ 重嬰へ 重嬰ト 重嬰イ 重嬰ロ
変ハ 変ニ 変ホ 変へ 変ト 変イ 変ロ
♭♭ 重変ハ 重変ニ 重変ホ 重変へ 重変ト 重変イ 重変ロ

日本語音名「ハニホヘトイロハ」まとめ

日本語音名に関する解説は以上です。「ハニホヘトイロハ」の正体や、イタリア語音名との対応関係などについてご理解いただけたのであれば幸いです。

このページのまとめを以下に記載しておきますので、ポイントをご確認ください♪

このページのまとめ

  • 「ドレミファソラシド」がイタリア語音名であるのに対して、「ハニホヘトイロハ」は日本語音名である。
  • 「ハニホヘトイロハ=「ドレミファソラシド」という順番で対応する。
  • 日本語音名に、#がついたら「嬰」を、♭がついたら「変」を頭につける

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