主旋律と副旋律とは?ピアノ演奏などで登場する主旋律と副旋律の違いについてわかりやすくまとめました!
今回は、ピアノの「主旋律」と「副旋律」についてです。
ピアノ演奏では、右手と左手で2つの旋律(=メロディ)を奏でます。これらはそれぞれ、主旋律、副旋律と呼ばれます。
この、主旋律と副旋律の違いを意識にすることによって、ピアノ演奏の表現がより豊かになります。
このページでは、主旋律と副旋律の違いと、それらをどのように弾き分ければいいのかについて、解説していきます。
ピアノ演奏の主旋律と副旋律とは?
ピアノ楽曲には、2つのメロディがあります。ほとんどの場合、それらは「主旋律」と「副旋律」に分かれています。次の楽譜を見て見ましょう。
この楽譜は、下の五線と上の五線がセットになっています。上のメロディと下のメロディが同時に弾かれるということです。
このように、ピアノ楽譜では低音部から高音部までを、2つの五線を上下に並べて表します。ピアノ楽譜では、上の五線が高音を、下の五線が低音を表します。
基本的に、楽曲では高音がメインのメロディの役割を果たします。この、メインとなるメロディのことを「主旋律」と言います。
一方で、低音部は基本的に、主旋律を引き立てる役割を果たします。この、主旋律を引き立てる役割を果たすメロディのことを「副旋律」と言います。
副旋律は、主旋律を牽きたてるひき立てる「伴奏」のような役割を果たします。
ピアノは右手が主旋律で左手が副旋律
前章では、ピアノの楽曲が高音の主旋律と低音の副旋律に分かれていることを確認しました。
続いて、ピアノの鍵盤と、高音と低音の位置関係について見ていきましょう。
ピアノの鍵盤では、左に行くほど音が低くなり、右に行くほど音が高くなります。
ピアノの左側に低音があるため、低音は左手で演奏することになります。同様に、右側に高音があるため、高音は右手で演奏することになります。
つまり、ピアノ演奏では、左手が副旋律を演奏し、右手が主旋律を演奏するのが普通であるということです。
主旋律と副旋律の音のバランス
最後に確認しておきたいのは、「主旋律と副旋律の音のバランス」です。
通常、楽曲ににおいては主旋律が主役です。副旋律は主旋律を引き立てるための存在です。
この主旋律と副旋律を同じような音の大きさ・強さで演奏してしまうと、主旋律と副旋律が同じような存在感になってしまいます。
そこで、ピアノ演奏では、主旋律を大きな音で演奏し、副旋律を主旋律と比べて小さい音で演奏します。
言い換えると、右手は大きめの音で、左手は右手より抑えめの音で演奏するということです。
ピアノ演奏では基本的で大変重要な考え方ですので、これからぜひ意識して演奏してみてください。
ところで、ピアノは同じ強さで弾くと、低音の方が大きく、高音の方が小さく鳴るようにできています。
そのため、何も考えずに弾くと、副旋律が主旋律を飲み込んでしまうくらい大きい音になってしまいます。
副旋律を(=左手)を弱く弾くためには、繰り返し練習することが不可欠です。以下のページでは、副旋律の音量を小さくするための考え方についてまとめているので、あわせてご参照ください。
ピアノの主旋律と副旋律まとめ
ピアノ演奏での主旋律と副旋律に関する解説は以上です。最後におおまかにポイントをまとめておきますので、ご確認ください。
- ピアノ演奏には、メインとなる「主旋律」と、引き立て役の「副旋律」がある。
- 主旋律は右手で、副旋律は左手で演奏する。
- 副旋律は主旋律より小さい音で演奏する。
ここでご紹介したのは、あくまでも基本的なピアノ楽曲についてです。中には、右手と左手の両方で主旋律を奏でるものなど、例外もたくさんあります。
ただ、多くの場合には主旋律と副旋律に分かれているので、その場合にはそれぞれの強弱を考えて演奏できるようにしておきましょう!
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