せきれい

ブルグミュラー「せきれい」を解説!解釈・弾き方のコツ・練習方法

ブルグミュラー「せきれい」楽曲解説のイメージ画像

このページは、ブルグミュラー作曲の「せきれい」についての楽曲解説です。

「せきれい」という楽曲の特徴や、弾き方のコツ、練習方法、そして、楽曲の解釈の仕方について詳しく見ていきましょう!

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ブルグミュラー「せきれい」の概要を解説

「せきれい」は、ブルグミュラー25の練習曲の11番目に載っている曲です。

原題は"La bergeronnette"、英語では"The Wagtai"です。

「せきれい」とは、鳥の名前を表しています。

曲の拍子は4分の2拍子、調はハ長調です。

テンポ表示は「Alleretto」。「~etto」という語尾変化は「Allegro」という単語の意味を弱め、「やや速く(快活に)」といった意味になります。

イントロ-A-B-Codaで構成される、二部形式の曲となっています。

曲を通して展開される、十六分音符と八分音符の「タタタン」のモチーフが印象的です。

楽曲を聴いてみると、メロディがたしかに小鳥のさえずりのように聴こえます。

この曲は軽やかさが身上ですので、「タタタン」の弾き方が学習のポイントです。

タタの十六分音符の部分で手首を下げ(down)、タンの八分音符のスタッカートで手首を上げて(up)、力を抜くイメージです。

ただし、ドスン、ドスンと1個ずつ区切ったようになってしまわないように、あまり手首を大きく上げ下げしすぎないようにしましょう。

続く「タン・タン」のスタッカートはすばやいスタッカートなので、指先を鍵盤の手前に引くようにして弾きます。

描写的な曲なので、要はいかにせきれいっぽく聴こえるか、ですよね。

さらに、「タタタン」とモチーフの連続が、胸のはずむような、わくわくした気分を掻き立てるようです。

以下に参考動画も載せておきますので、ご参照ください。

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ブルグミュラー「せきれい」の概要を確認したところで、続いては弾き方のコツを、練習方法を交えて学んでいきましょう。

つがいで鳴き交わしながら舞い下りる(イントロ:1~6小節目)

「せきれい」の曲は、冒頭から早速「タタタン」のモチーフが登場します。

そして、指示は「p」「leggiero」。

「タタタン」「タタタン」と1個ずつにならず、2小節間を一息に、せきれいのさえずりのように聴かせたいところです。

この曲では左手がほぼ高音部譜表で書かれているので、その音域の高さも軽やかさに一役買っています。

右手と左手の動きは反進行ですが、いずれもドミソの和音を転回しながら下行しています。つがいで鳴き交わしながら地表に下りてくる感じです。

スムーズに動くためにも、まずは和音のまとまりでポジション移動の練習をするとよいでしょう。

3小節目からcresc.そして5小節目ではsf(スフォルツァンド)の表示です。

5小節目と6小節目の音符の上にはスタッカートとテヌートの記号が書かれています。

「テヌートスタッカート」あるいは「メゾスタッカート」と言い、通常のスタッカートより少し長めに音を残す感じで弾きます。

6小節目の最後の休符にはフェルマータがありますよ。いったん止まって、気持ちを切り替えて次に進みましょう。

尾をフリフリ(A:7~14小節目)

7小節目からは、いよいよAの部分に入ります。ここでも再度、「p」「leggiero」の表示が。

特にスタッカートは歯切れよく、軽く弾きましょう。

出だしの「タタタン・タン・タン」のモチーフは、せきれいの尾がフリフリする姿を連想させますね。

9小節目のラ→♭ラ、13小節目の♯ファ→♮ファの半音の変化がオシャレです。

一瞬、影が差すものの…(B:15~22小節目)

15小節目は、A-B-AのBの部分に入ります。ここは「mf(メゾフォルテ)」でやや強く。

イ短調で始まり、「タタタン・タン・タン」のモチーフが今度は左手に出てきます。

そして、右手は3度のハモリのメロディー。そのメロディーラインは、9曲目「狩」のBメロの右手とちょっと似ているかもしれません。

19小節目はドミソの和音を両手で転回し、ハ長調に戻ります。

ここではイントロの2小節とは逆に、上行していますね。

その動きに合わせてcresc.で盛り上がり、f(フォルテ)へと続きます。

モチーフを畳み掛けて終結へ(Coda:23~30小節目)

23小節目からは、右手と左手で「タタタン・タン・タン」のモチーフが交互に、畳み掛けていきます。

フーガにおいて、ある声部のテーマが完結する前に他の声部が入り、重なっていく手法を「stretta(ストレッタ)」と言いますが、その手法を思わせますね。

27~28小節目では、両手で「タタタン」のモチーフを繰り返しつつ、cresc.しますが、いったんぐっと「p」まで落としてからテラス式クレッシェンドにすると効果的ですよ。

テラス式クレッシェンドとは、バロック時代によしばしば見られた、フレーズごとに段階的に音を大きくしていくcresc.のやり方です。

それぞれのフレーズが階段のように少しずつ上っていくようなイメージです。

最初のフレーズの音量をp(ピアノ)で弾き気持ちで抑えめにしておけば、後のクレッシェンドした部分との差異をくっきりと表現することができます。

「せきれい」をどう解釈する?

「せきれい」とは、長い尾を上下にフリフリさせながら歩く姿がかわいらしい鳥です。

その様子から「イシタタキ」の別名もあります。

日本書紀には、イザナギとイザナミがせきれいによって夫婦和合の方法を知り、国産みを為したという記載があります。

故に、「オシエドリ(教鳥)」「コイオシエドリ(恋教鳥)」「トツギドリ(嫁鳥)」「トツギオシエドリ」「トツギマナビドリ」「ミチオシエドリ」の名もあるとか。

ギリシャ神話では、愛の女神アフロディテからの贈り物として登場する「愛」の象徴なのだそうです。

とすると、この曲もなんらかの恋心を暗示しているのかもしれません。

つがいで暮らしていて常に仲睦まじく一緒に行動するので、中国では「相思鳥」と書くそうですよ。

そんな「せきれい」は、イントロからAの部分にかけては、つがいで泣き交わしたり、尾をフリフリしている様子が浮かんでくる小鳥らしい曲です。

ところが、途中でイ短調へと転調し、少しだけ悲しげな曲調になります。

クライスラーの曲に「愛の喜び」と「愛の悲しみ」の両方があるように、愛には悲しみがつきものです。

短調の部分は、そんな「愛の悲しみ」を表していると考えることもできますね♪

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