小節線とは、五線上の拍子ごとの区切りを明確にする縦線のこと。
複縦線とは、2本の縦線から成る小節線の一種で、楽曲の大きな転換点を表す。
終止線とは、細い線+太い線の2本の縦線から成る小節線の一種で、楽曲の終わりを示す。
反復記号とは、指定された箇所もしくは楽曲の最初まで戻り、同じ箇所を繰り返し演奏することを示す小節線の一種である。
楽譜には、以下の画像の矢印で示したような、拍子などの区切りを表す縦線が記されます。
これらの線には、どのような種類があり、それぞれどのような意味があるのでしょうか?このページで詳しく見ていきましょう!
小節線とは?拍子のまとまりを表す小節について
楽譜には、五本の横線(=五線)だけでなく、時間の区切りを表す縦線が書かれます。以下の画像の矢印で示したものです。
五線上の縦線は、拍子の区切りを明確にし、強拍の前に置かれます。
このような、五線上の拍子ごとの区切りを明確にする縦線のことを「小節線」と呼びます。
そして、ある小節線から次の小節線までのスペースのことを、「小節」と呼びます。以下の画像のようなイメージです。
小節は、その楽曲の拍子1つ分の音の長さを表します。
たとえば、4分の3拍子であれば1つの小節は四部音符3つ分の長さであり、8分の6拍子であれば、1つの小節は八分音符6つ分の長さを表します。
上で示したような小節線は、小節線の中でも最も基本的なものです。
そして、小節線には他にもいくつかの種類があります。
というわけで、次の章では小節線にはどのような種類があるのか、ひとつずつ確認していきましょう。
小節線の種類|複縦線・反復記号・終止線
ここまで見てきた最も基本的な小節線は、1本の縦線で表されます。
しかしながら、小節線には曲の変化を表すもの、反復を示すものなど、複数の種類があります。
ここでは、小節線のバリエーションである「複縦線」「反復記号」「終止線」などについて見ていきましょう。
複縦線とは
まずは、2本の縦線から成る「複縦線」です。以下の画像の矢印で示した線です。
複縦線は、楽曲の大きな転換点を示す縦線です。例えば、転調や拍子の変化など、楽曲の中での大きな変化があることを示します。
終止線とは
続いては、細い縦線と太い縦線から成る「終止線」です。以下の画像のような形状をしています。
終止線は、名前の通り楽曲や楽章などの終わりを示す縦線です。
反復記号(リピート)とは
もうひとつの重要な縦線に、「反復記号」があります。英語読みで「リピート」とも呼ばれます。
終止線の左側に:を書き足したような形状をしています。
反復記号まで演奏すると、そこまで演奏してきた箇所をもう一度繰り返し演奏します。
上の画像のような、反復記号を反対向きにした縦線が示されている場合には、その箇所まで戻って繰り返し演奏します。
一方で、反復記号の視点が示されていない場合には、楽曲のはじめまで戻って再び演奏することになります。
また、反復記号の指示で繰り返し演奏する際に、1回目と2回目で途中から異なる音へと分岐することがあります。
反復記号の1回目と2回目で分岐する場合、以下のように五線の上に「1.」「2.」のように示されます。
このように分岐している場合、1回目は通常通り反復記号までを、2回目は「1.」の前の小節まで演奏し、その後「1.」の箇所を飛ばして「2.」の箇所から演奏します。
――小節線に関する解説は以上です。
拍子や小節線に対する理解を深めたところで、次のページでは、拍子や小節線の枠から少しはみ出た、「タイ」や「アウフタクト」について理解を深めていきましょう。
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