符点四分音符?符点八分音符?複符点音符?音の長さを変化させる「符点音符(休符)」についてわかりやすく解説します!
前のページでは、四分音符や八分休符など単純音符・休符の種類と長さについて確認してきました。
しかしながら、楽譜には基本的な音符以外に、符点音符・連符・タイなどの特殊な音符が使われることがあります。
このページではまず、符点音符および符点休符の役割や使い方について、詳しく見ていきます。
符点音符とは?
符点音符とは、右横に「・」がついた音符のことです。
符点音符は、以下のような見た目になります。
音符に符点がつくと、「符点〇分音符」という風に呼びます。
たとえば、四分音符に符点がつけば「符点四分音符」、八分音符に符点がつけば「符点八分音符」と呼ばれます。
符点のポイントですが、音符に符点がつくことで、音の長さが1.5倍になります。
たとえば、四分音符の長さを1とした場合に、符点四分音符は1.5の長さになります。四分音符に、四分音符の半分の長さの八分音符を足したようなイメージです。
音符に符点がつくと音の長さが1.5倍になることをふまえた上で、代表的な符点音符の見た目や長さなどを確認しておきましょう。
符点二分音符
まずは、「符点二分音符」です。
符点二分音符は、二分音符に符点がついたものです。以下の画像のように表されます。
四分音符の音の長さを1とすると、二分音符の長さは2です。
そして、二分音符に符点がついて音の長さが1.5倍になると、符点二分音符の音の長さは3になります。
符点二分音符は、二分音符に四分音符を足したようなイメージです。
符点四分音符
続いては、「符点四部音符」です。とてもよく使われる符点音符のひとつです。
符点四部音符は、四部音符に符点がついたものです。以下の画像のように表されます。
四分音符の音の長さを1とした場合に、四分音符に符点がついて音の長さが1.5倍になると、符点四部音符の音の長さは3/2(=1.5)になります。
符点四部音符は、四部音符に八分音符を足したようなイメージです。
符点八分音符
もうひとつおさえておきたいのは「符点八分音符」です。こちらも符点四分音符と同様、頻出の音符です。
符点八分音符は、四分音符に符点がついたものです。以下の画像のように表されます。
四分音符の音の長さを1とした場合に、八分音符(長さ=1/2)に符点がついて音の長さが1.5倍になると、符点八分音符の長さは3/4(=0.75)になります。
符点八分音符は、八分音符に十六分音符を足したようなイメージです
符点休符とは?
符点がつくのは、音符だけではありません。
休符にも符点がつくことがあります。
音符に符点がついた場合と同様、符点休符の休止の長さは1.5倍になります。
以下に主要な符点休符を画像でご紹介します。
符点二分休符
ひとつ目の符点休符は、「符点二分休符」です。
符点二分休符は、二分休符に符点がついたものです。以下の画像のように表されます。
四分休符の音の長さを1とした場合に、符点二分休符の休止の長さは、符点二分音符と同様に3になります。
符点二分休符は、二分休符に四分休符を足したようなイメージです。
符点四部休符
符点休符の2つ目は、「符点四部休符」です。
符点四部休符は、四部休符に符点がついたものです。以下の画像のように表されます。
四分休符の音の長さを1とした場合に、符点四部休符の休止の長さは1.5倍の3/2(=1.5)になります。
符点四部休符は、四部休符に八分休符を足したようなイメージです。
符点八分休符
最後にご紹介するのは、「符点八分休符」です。
符点八分休符は、八分休符に符点がついたものです。以下の画像のように表されます。
四分休符の音の長さを1とした場合に、符点八分休符の休止の長さは、八分休符の休止の長さ(=1/2)の1.5倍の3/4(=0.75)になります。
符点八分休符は、八分休符に十六分休符を足したようなイメージです。
複符点音符と複符点休符
符点音符や符点休符には、符点が1つのものだけでなく、符点が2つ付いたものも存在します。
そして、2つの符点の付いた音符のことを「複符点音符」、2つの符点の付いた休符のことを「複符点休符」と呼びます。
以下は二分音符に符点が2つついたものの例です。
音符に符点が2つ付くと、音の長さが元の音符の長さの1.5倍(=3/2倍)からさらに元の音符の長さの1/4倍(=0.25倍)を足したものになります。
これはつまり、複符点音符は元の音符の長さの1.75倍(=7/4倍)になる、ということです。
上の画像の例で言えば、まず、四分音符の音の長さを1とすると、二分音符の音の長さは2です。そして、二分音符に複符点がついて1.75倍の長さになると、音の長さは3.5になります。
また、次の画像は四部休符に複符点がついたものの例です。
複符点休符も、複符点音符と同様に、休止の長さが元の休符の長さの1.75倍(=7/4倍)になります。
上の画像の例で言えば、四部休符の長さを1とすると、四部休符に複符点がついて音の長さが1.75倍の1.75になります。
符点音符の連結
「音符の種類と長さ」のページで説明しましたが、八分音符より音の長さが短い音符は、1拍分の複数の音符が1つにまとめて記譜されます。
これは符点音符の場合でも同様です。以下は、符点八分音符と十六分音符が連結されたものです。
画像の左側の音符が符点八分音符で、右側の音符が十六分音符です。
このように符点音符と音の長さが短い音符がつながる場合には、短い音符の頭にあるひらひらした部分(=はた)が控えめに書かれます。
この時、連結された音符の音の長さの合計は1(1拍分)になります。以下の画像のようなイメージです。
順番を変えて、十六分音符→符点八分音符の順番にすると、以下のようになります。
また、さらに音の長さの短い符点十六分音符と三十二分音符の連結したものも見ておきましょう。
上の画像の一番左の音符は八分音符です。そして、真ん中が符点十六分音符でいちばん右の音符が三十二分音符です。
3つの音の長さの合計は、0.5+0.375+0.125=1となります。
――このページでは符点音符について詳しく学んできました。
そして、音符には他にも種類があります。というわけで、続いては「連符」と呼ばれる種類の音符について見ていきましょう。
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