クラリネット初心者にとって、楽器購入は疑問だらけですね。
正直いつまで続くかわからないし、楽器は高額だし…。
備品の楽器を借りられるので、現状それほど困ってはいないし自分の楽器って本当に必要?と思っている方は意外に多いのではないでしょうか。
また漠然と自分のクラリネットをいつかは購入したいなと思っているけれど、今ひとつそのタイミングを計りかねているという方にとっては、その「いつか」がいつなのかも気になる所でしょう。
このページでは、自分の楽器があった方がいい理由と、クラリネット初心者が楽器を購入するタイミングについてご説明します。
クラリネット初心者が楽器を購入するメリットは?
そもそも、クラリネット初心者が自分の楽器を購入するメリットは何なのでしょうか?
その理由は、自分のクラリネットがあった方が早く上達するからです。
「まだロクに音も出ないレベルであれば備品でも良いのでは?」と考える方のために、自分用のクラリネットを持っていた方が早く上達する理由をご説明しましょう。
思い立ったときに練習できる
学校や音楽教室の備品は、自宅へ持ち帰ることが難しい場合が多いでしょう。
でも、自分のクラリネットなら(環境にもよりますが)自宅で、思い立ったときに練習できます。
外に練習しに行くとなると、身だしなみを整える必要があり、ちょっと面倒だなと思うこともありますが、自宅ならどんな服でもすっぴんでもOK。いつでも演奏可能です。
また、自分のクラリネットなら、どんな場所へも連れて行けます。
例えば、休暇で実家に帰ったとき。また、長期の出張に楽器を持って行ったという人もいます。
楽器に触れる時間が多いほど、上達は早まると言えます。
そのため、いつでも気兼ねなく使える自分の楽器を、手元に置いておくことがおすすめなのです。
楽器のコンディションがキープできる
クラリネットは定期的な調整が必要な楽器ですが、備品の楽器が手厚くメンテナンスされることはあまり多くはないでしょう。
そのため、息もれしていて音が出にくい、キィ曲がりやオイル切れのせいで動きが悪いなど、クラリネットのコンディションが良くないケースがあり、これが上達を妨げていることがあります。
残念ながら、限られた予算の中ですべての備品をメンテナンスするのには限界があり、ひどい状態の楽器を、無理して吹いている人もいるのです。
自分専用の楽器なら丁寧に取り扱いますし、ちょっとでも調子が悪くなれば心配になり、自然と楽器店に持ち込むようになるものです。
大事に扱えば結果的に楽器のコンディションが良い状態でキープされます。
良い状態の楽器を吹くことは上達を早めますから、自分専用の楽器を持つことをおすすめするのです。
また自分の楽器となると、メンテナンスの費用は自己負担となることは覚えておきましょう。
クラリネットの定期点検には、状態やお店にもよりますが¥5,000〜¥8,000程度の代金がかかります。頻度としては半年〜1年に1回程度が理想です。
続いて、自分の楽器を手に入れるタイミングについてご案内します。
クラリネットを購入するタイミングは?
自分のクラリネットを購入するタイミングは、実はたくさんあります。
「買いたい時が買い時」という声がある一方で、楽器は高額ですからお金の準備は欠かせません。
どんな時にクラリネットを購入するのか、4つのケースをご紹介しましょう。
備品の使用期限が切れたとき
音楽教室の中には、1年間は楽器レンタルが無料、それ以降は有料となるケースがあり、それをきっかけに楽器購入に踏み切る人がいます。
1年も続けていれば初心者の時期を卒業し、そろそろ自分がどんな音を出したいか見えてくる頃ですから、クラリネット購入のベストタイミングと言えます。
また、学生さんであれば1年生のうちは学校の備品を使い、2年生に上がるタイミングで自分のクラリネットを購入するケースがあります。新1年生に備品の楽器を譲らなければいけないシステムになっているのでしょう。
いつ使用期限が切れるかは事前にわかっていますから、どんなモデルにしようか考えたり、資金を用意する時間的な余裕はあると言えます。
お金が貯まったとき
ほとんどの人にとってクラリネットはあくまで趣味ですから、いくら自分の楽器が欲しくても、生活を圧迫するような買い方はしない方が無難です。
コツコツと貯金をして目標金額を達成できたら、楽器購入のタイミングとなります。
ただ、人間は誘惑に弱い生き物ですから、貯金が予定通りに進まずいつまでたっても購入できない、という危険性もあります。
上達のためにも、集中的に貯金に励むか予算を下げるかして、なるべく長引かせずに自分のクラリネットを手に入れると良いでしょう。
どうしても欲しい楽器に出会ったとき
前述したように、クラリネットに限らず楽器は高額なだけに無理な買い方をすると生活が立ち行かなくなる危険性があります。
でも、運命的な出会いというものがあり「どうしても欲しい」「今すぐ欲しい」という気持ちになってしまうことも十分にありえます。
少しでも迷いがあるなら購入をやめておくことをおすすめしますが、誰がどう言おうと自分の人生ですから、自分の気持ちを大事にするのもいいでしょう。
楽器はローンでも購入できますから、うまく利用できるといいですね。
楽器の限界を感じたとき
楽器を続けていくうちに、機能的には問題はなくても「なんとなく吹きにくくなってきた」「なんだか音が気に入らない」ということが起きてくるでしょう。
クラリネットを始めたばかりの頃は音を出すだけで精一杯で、吹き心地や音色にこだわる余裕などなかったのでしょうけれど、体や耳が慣れてくるといろいろなことに気づくものです。上達した証拠ですね。
「こういう音を出したい」という気持ちが出てきたなら、それに応える楽器を探すタイミングなのかもしれません。
「上達したい」という欲がそんな気持ちにさせるのですから、自分のクラリネットを手にすれば、飛躍的に力を伸ばすことができる時期とも言えるでしょう。
クラリネット購入は上達のために必要な投資と考えよう
このページでは、自分の楽器を持つ必要性と、購入のタイミングについて説明しました。
タイミングには想定内、想定外ともにあることがお分かりいただけたと思います。
自分のクラリネットが手元にあれば、メンテナンス費用は自己負担になるものの、上達が早まります。
もし自由にできるまとまったお金があるなら、あれこれ悩まずすぐに自分の楽器を購入してしまうのも、上達のためには良い方法でしょう。
幸か不幸か運命のクラリネットと出会ってしまった場合には、楽器店に価格や支払方法について十分に相談して、くれぐれも日々の生活に支障がないように気をつけてくださいね。
自分の楽器を購入することは「クラリネットを続けていくぞ」という決意の表れでもあります。お気に入りの1本を見つけて、末長くクラリネット演奏を楽しんでいきましょう。
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