西洋音楽では、「①ド・②ド♯(レ♭)・③レ・④レ♯(ミ♭)・⑤ミ・⑥ファ・⑦ファ♯(ソ♭)・⑧ソ・⑨ソ♯(ラ♭)・⑩ラ・⑪ラ♯(シ♭)・⑫シ」の12種類の高さの音が存在します。
半音とは、12種類の音のうちとなり合う音同士の距離を表します。
全音とは、12種類の音のうち半音2つ分離れた音同士の距離の距離を表します。
半音と全音とは?違いは?
2つの音の距離を表す場合に、「半音」と「全音」という言葉がしばしば使われます。
この半音と全音を理解するために、音の高さの種類を理解した上で、意味や違いを確認していきましょう。
音の高さは12種類?
半音と全音を理解するためには、音の高さの種類について理解を深めておく必要があります。
実は、西洋音楽における音の高さの種類は12種類あります。
その12種類の音とは、「ド ド♯(レ♭) レ レ♯(ミ♭) ミ ファ ファ♯(ソ♭) ソ ソ♯(ラ♭) ラ ラ♯(シ♭) シ」のことを指します。
これらの12種類の音の位置関係を視覚的に詳しく確認しておきましょう。
12種類の高さの音の位置関係を画像にすると、以下のように表すことができます。
基本的に、「平均律」という考え方に基づいて音の高さの相互関係が決められるようになってからは、それぞれとなり合う音同士の距離は等間隔(に聞こえるよう)に配置されています。
半音と全音という考え方
では、音の高さにが12種類あるということを踏まえて、「半音」と「全音」という言葉の意味を確認しておきましょう。
「半音」といは、12種類の高さの音のうち、となり合う音同士の距離のことをいいます。一方で、「全音」とは、2つとなりの音同士の距離を表す言葉です。
言い換えると、全音は、半音の2倍(=半音2つ)の距離を表します。
したがって、全音と半音の違いとは、それぞれが表す音の高さの距離であることがわかります。半音の距離を1とすると、全音の距離は2になります。
半音と全音を考える上での注意点
半音と全音の違いについて理解していただけたと思いますが、実は半音と全音を考える上では1つ注意点があります。
というのも、12種類の高さの音には、♯や♭などの記号(=変化記号)がついた音が不規則に配置されています。
そのために、となり合う音同士が♯や♭のついた音とそうでない音である場合と、どちらも♯や♭のつかない音の場合があるのです。
ただ、上の説明で思い出してほしいのは、12種類の音は基本的にすべて等間隔で並んでいるということです。
この時、「レ♯(ミ♭)とミ」の部分と「ミとファ」の部分に着目してみてください。
この2つは、♯や♭がついていたりつかなかったりするので、一見すると距離が異なるように感じられます。
しかしながら、「レ♯(ミ♭)とミ」と「ミとファ」の距離はそれぞれ半音であり、距離は等しいのです。以下の図のようなイメージです。
同様に、「ラ♯(シ♭)とシ」と「シとド」の2つも、それぞれの距離は半音であり、距離は等しくなっています。
このように、♯や♭がついたりつかなかったりしてややこしいですが、12種類の音は基本的に等間隔であり、となり合う音同士の距離は半音で距離が等しいということは必ずおさえておきましょう!
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